本年3月に診療放射線学部を卒業した卒業生2名の論文が日本放射線技術学会雑誌に掲載されました。本論文は学部4年次の卒業研究の内容を基に執筆されたものです。

１）臨床技術：「微小ガラスビーズパッドを使用した頸部および手指のMRI 脂肪抑制効果の向上について」
日本放射線技術学会雑誌、2019 年 75 巻 5 号 p. 446-453
○椎名 亮介, 小倉 明夫, 竹内 友一, 中野 裕喜


「MRI検査では人体と空気が接する部位において、画像が劣化し病変が見つけにくくなります。この研究では、そのような部位に微小ガラスビーズパッドを設置することにより病変が見つけやすくなり、正確な画像読影が可能となることを報告しました。この手法により、病気の早期発見につながり、治療効果が向上します。」

本論文（pdf）は、下記リンク先からダウンロードできます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/75/5/75_2019_JSRT_75.5.446/_article/-char/ja/

 

２）ノート：「MRI の空間分解能評価方法IEC 62464-1 の検証」
日本放射線技術学会雑誌、2019年 75 巻 7 号 p. 631-637
○竹内 友一, 小倉 明夫, 椎名 亮介, 中野 裕喜


「MRIの画質を評価する際に多くの方法が提唱されていますが、特に解像特性の評価は、解析ソフトが必要であり、また解析法が煩雑で、一般の施設では評価が困難でした。本研究では、簡易的に解像特性評価が可能なIEC 62464-1法の測定法について検証し、一般病院の施設でも測定できるように評価特性を概説しました。」

本論文（pdf）は、下記リンク先からダウンロードできます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrt/75/7/75_2019_JSRT_75.7.631/_article/-char/ja/