○「放射線画像学教育研究分野-核医学検査技術学」のページ
核医学検査は、微量の放射線を出す放射性医薬品を体内に投与し、体外のカメラでこの挙動を追跡することで、生体の機能を画像や数値として捉えようとするインビボ検査(SPECT?PETなど)と、採取した血液や尿などの試料を試験管内で試薬と反応させ、ホルモンなどの微量物質を測定するインビトロ検査に分けられます。血流や各種代謝機能、神経伝達機能などを測定することで、虚血や梗塞、腫瘍、神経疾患などを詳細に評価することができます。2年次に配置されている核医学検査技術学Ⅰ?Ⅱ?Ⅲの講義では、核医学検査の特徴、装置の原理、データ収集?解析方法などの基礎的な知識を習得し、3年次には核医学検査技術学演習、実験(写真1:群馬県立心臓血管センターでの実験風景)を通して、より深い理解につなげています。また4年前期の核医学検査技術学実習(写真2:群馬大学医学部附属病院での実習風景)では、臨床現場における実習体験を通じ、核医学検査に関する知識の再確認と患者さんへの接し方、コミュニケーション能力の向上を図っています。
診療放射線技術学研究では核医学の最新トピックスを含めた研究を中心に行っているため、卒業後の日常業務にも役立つものとなっています。
【授業科目】
?1年
診療放射線技術学導入実習
?2年
核医学検査技術学Ⅰ
核医学検査技術学Ⅱ
核医学検査技術学Ⅲ
?3年
核医学検査技術学演習
核医学検査技術学実験
?4年
核医学検査技術学実習
保健医療チーム連携論Ⅰ?Ⅱ
診療放射線技術学総合演習
?3-4年
診療放射線技術学研究Ⅰ?Ⅱ
【研究紹介】
●教授 柏倉健一
脳機能イメージングを研究テーマにしています。大脳の生理学的な機能をMRIやNIRS(近赤外計測装置)を用いて測定することで、特定部位の機能の特徴や他部位との関連性を明らかにしようとしています。元々は、視覚野を対象にさまざまな視覚刺激を与え、神経活動(一次信号)と脳血流?酸素代謝(二次信号)との関係性をMRIで観察することで、両信号間に介在する物理的?化学的メカニズムや機序を調査する研究をしておりました。最近は、記憶や認知、感情、言語等の高次脳機能についても学生とともに研究を進めております。
基礎実験例:網膜マッピング(網膜の特定部位に対する刺激が位置情報を保持したまま一次視覚野上に投影されている様子)
●准教授 高橋康幸
?SPECTおよびPET画像の画質向上に関する研究
?診療放射線技師に係る法令に関する研究