診療放射線学研究科
研究科長メッセージ

診療放射線学研究科長 下瀬川正幸(SHIMOSEGAWA Masayuki)



本学大学院診療放射線学研究科は、平成21年4月に設置されました。当初は入学定員3名の修士課程のみでしたが、平成28年4月に博士後期課程を設置し(既設修士課程は博士前期課程に変更)、“学士-修士-博士”からなる学位課程が完成しました。

本研究科は、放射線画像検査学と放射線治療学の2分野から構成され、豊富な臨床経験と高い研究能力を兼ね備えた教員、さらに基礎系教員を含むバラエティに富む多数の教授陣が皆さんの教育及び研究指導に当たります。

博士前期課程では、「①地域医療に貢献できる高度医療専門職者の養成、②診療放射線学において研究者、教育者としての基礎的能力を持つ人材の養成」を教育目的としています。平成28年度には群馬大学との大学院連携に基づき「放射線生命医科学コース」を設置しました。さらに平成31年度からは入学定員を5名に増加するとともに医学物理士養成を目的とした「医学物理コース」を設置し、令和3年3月に4名の医学物理コース修了者を輩出しました。

博士後期課程では、「①診療放射線学の研究を推進できる臨床研究者の養成、②高度な教育指導力を備えた大学教員の養成、③チーム医療を積極的に推進できる放射線技術部門のリーダーの養成」を教育目的としています。学修は研究活動が中心ですが、大学教員や放射線技術部門のリーダーの養成のため、選択必修科目として「診療放射線学教育学特論」や「保健医療組織管理学特論」といった、教育学や組織マネジメント論に関する授業科目を開設しており、これが本学博士後期課程の特色の一つになっています。

本研究科では、医療機関等に勤務する社会人の方々を積極的に受け入れております。長期履修制度、夜間開講授業など、社会人学生が学修しやすい環境を整えており、現に群馬県内のみならず他県からも社会人の方々が多数入学されております。

本研究科における皆さんの学修が、放射線技術学や医学物理学などの学問分野の発展に貢献し、また、皆さんの勤務する臨床現場の課題解決や、そして皆さん自身のキャリアアップにつながることを願っています。